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第13課 安河内アキラ

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2015年 第4期 エレミヤ書
第13課 エレミヤ書からの教訓

今週の聖句  エレミヤ2:13、6:20、7:1~10、マタイ9:12、申命記6:5、エレミヤ10:1~15、23:1~8

今週の研究  エレミヤ書をこれまで読んできたさまざまな時代の人々の状況と根本的に違ったとしても、そこにあらわされている重要な原則は、あらゆる時代の神の民にとって同じです。
 今週は、御自分の民に対する神の愛のこのような啓示から学ぶことのできる多くの教訓のうちのいくつかに目を向けてみましょう。

火曜日:しかし、救いは個人の問題であって、集団の問題ではありません。私たちは一括扱いで救われるのではありません。新約聖書の教会と同様、ユダ王国は個人によって構成されていました。そして、本当に重要な問題が持ち上がるのは、この個人のレベルにおいてです。有名な申命記6:5(「あなたは心を尽くし、魂を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい」)は、民全体に対して語られてはいるものの、二人称単数形で書かれています。つまり、神は一人ひとりに個人的に語りかけておられます。最終的に、私たちは一人ひとり、自分のことについて神に申し述べることになるでしょう。同じことがエレミヤ書の中にも見られます。
 旧約聖書も新約聖書も神の教会の集団的性質について語っていますが、真の信仰は個々の人の問題です。日々、主に屈服し、信仰と服従によって歩む選択を個人的にすることです。

水曜日:しかし、その答えがいかに明らかであろうと、私たちも偶像礼拝に陥る危険性の中にいるというのが実情です。今日、私たちは、エレミヤの時代の人々が拝んだような類たぐいの偶像を拝んではいないかもしれませんが、私たちの現代生活は偽りの神々であふれています。私たちが神よりも愛するものなら何でもこうした現代の偶像になりえます。私たちが「礼拝する」(礼拝とは、必ずしも歌ったり、祈ったりすることを意味するのではありません)ものは何であれ、私たちの神となり、私たちは偶像礼拝の罪を犯していることになります。
 言うまでもなく、私たちは、こういったものがどれも礼拝に値しないことを頭ではわかっています。この世が私たちに提供するもの、私たちが偶像に仕立て上げるものは、最終的にどれ一つとして私たちの魂を満足させえないこと、救いえないことを、私たちは知っています。しかし、もし私たちが注意を怠り、イエスが私たちのためになさったことや、なぜそうされたのかという理由を忘れてしまうなら、私たちは現代的な形態の偶像礼拝(エレミヤが激しく非難した偶像礼拝)に簡単に飲み込まれるでしょう。

木曜日:エレミヤ23:1~8に残りの者たちの概念が表現されています。長きにわたって、学者たちは5~7節の中にメシア預言を、つまり神の忠実な民の救済の預言を見てきました。バビロン捕囚のあと、残りの者たちが帰還したのは事実ですが、それは輝かしい帰還ではありませんでした。しかし神の御旨は、ダビデの血筋、いつの日か統治なさる王であるところの「正しい若枝」を通して成就します。
 この預言は、イエスの初臨において部分的に成就し(マタ1:1、21:7~9、ヨハ12:13参照)、再臨において完全に成就します。そのとき、神の忠実な民、神の真の残りの者たちはみな、平和と安全の中に永遠に住むことになります。そして、出エジプトによって最初に象徴された救済は、最終的で、完全で、永遠の救済になります。

エレミヤ書の学びも終わりました。みなさまは今期、どのような学びをされたのでしょうか。エレミヤ書のなかで、くりかえし述べられていたのは、神さまからの声があなたに届いても、それにあなたが応えなければ意味がありません。あなたが応えるということは、聞くだけでなく信じて実行しなければ応えたことにはなりません。
 火曜日の学びにありますが、あくまでの個人的に神さまの言葉に従うことが重要です。しかし教会に連なることで、わたしたちの神さまと出会い信仰を深められます。けれども特定の集団に属していることで救われると考えたら、旧約時代のイスラエルの民が、まちがった「選民」意識を持っていることと同じになります。
 水曜日の学びで、現代のわたしたちも偶像礼拝に陥りやすい危険について書かれています。これは何に価値を置くかが問われています。わたしたちは毎日、いろいろな選びをしなければなりません。その結果が今であり今年一年の歩みなのかもしれません。
 今年は、なかなか寒くならずにクリスマスや年の瀬を迎えているという感じがしませんが、一年をふりかえると神さまからの豊かな恵みや導きを思い起こすことができます。同時に終わってみて、正しい選択ができなかったことなども見えてくるでしょう。それらを修正して、また新しい年に向かって進んでいきましょう。