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第1課 安河内アキラ

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2016年 第1期 反逆と贖い
第1課 天における危機

今週の聖句  イザヤ14:4、12~15、エゼキエル28:2、12~19、ヨハネ12:31、黙示録12:7~16、ルカ10:1~21

今週の研究  すべての造られた存在者たちが愛の忠誠を受け入れていた間は、全宇宙に完全な調和がありました。すべての始まりは一つの反逆でした。そして、すべてが変わってしまいました。ルシファーは、自分のほうが神よりもうまくやれると考えました。そして、神の地位とそれに伴う尊敬を得たいと思いました。
 権力に対する彼の欲望は、結果的に「天で[の]戦い」(黙12:7)をもたらしました。サタンは、エデンの園の禁断の木においてアダムとエバをだますことでこの戦いを地球に持ち込み、それ以後ずっと、私たちはその結果とともに生きてきました。救済計画は、この反逆に対処し、サタンが乱した秩序と調和を回復するための神の手段です。

序言:この悲劇に対して、「天地の造られる前から」(エペソ1:4、口語訳)このようなことが起きると予見しておられた神は、救済計画を実行なさいました。これが、「贖いの計画」として私たちが知っているものです。この贖いは、創世記15章で神がアブラムと会い、切り裂かれた動物の間を通り過ごされた記事の中に予示されています。この古代の儀式はアブラムにとって、ひいては私たち全員にとって、神が罪による問題の解決策を提供することに直接関与しておられることの保証でした。
 そうなのです。神は、人間の反逆に対する全責任を自ら負い、私たちが働いたあらゆる悪事に対する報いを自ら受けると誓われました。唯一、神はこの方法で、御自分と人間との関係を、人間同士の関係を、また人間と被造物との関係を修復することがおできになるでしょう。

火曜日:天における戦いがどのようなことを意味するのか、私たちには見当もつきません。言い換えれば、サタンと彼の天使たちが追放されたこと以外、どのような物理的
戦いがなされたのか、私たちにはわかりません。実際、この天での争いの物理的余波について、聖書は何も記していません。その代わりに、この地上における霊的結果について述べています。
 黙示録12:7~16を読んでください。「我々の兄弟たちを告発する者」とその勝利者たちとの間で継続している戦いについて、ヨハネが肯定的に語っていることに注目してください。彼はこの戦いを救いと神の国の到来に結びつけています(黙12:10、11)。この肯定的な主題は、12章全体を通じて強調されており、大争闘の重要な一つの側面です。

水曜日:ルカ10:1~21を読んでください。イエスは72人[70人、口語訳]を派遣する前に、着替えもお金も持って行くな(ルカ10:4)、宿泊先の主人のために神の祝福を求めよ(同10:5)、と弟子たちに命じられました。彼らは狼おおかみの群れの中を歩く小羊のようなものだ(同10:3)と、イエスは警告なさいました。それは、竜が神の民と戦おうとしている黙示録12章の中に反映されている心配です。
 敵に勝る力は、イエスが十字架によって勝ち取られた勝利によってのみ得られます。パウロは、イエスが「もろもろの支配と権威の武装を解除し」(コロ2:15)、それらに勝利された、と述べています。イエスにあって、神の民は勝利する存在です。サタンが消滅することは確実です。「この世の支配者(は)追放され」(ヨハ12:31)、神の民に再び害を及ぼすことは、決してありません。私たちは、この戦いが主のものであることをたしかに喜ぶことができます!

 木曜日:ヘブライ12:1、2を読んでください。ヘブライ11章は、何人かの有名な信仰の英雄たちの人生をごく簡単に描いています。アベルは完全な犠牲をささげています。すでに死にましたが、忘れられていません。エノクは日常的に神に近づいたので、神とともにいるように直接天に連れて行かれました。ノアはまだ見ていない事柄について警告し、罪に溺れたこの世に救いを差し出しました。アブラハムは偉大な文明の土地を離れ、約束の地へ行きました。サラは子どもを持つには老いすぎていたにもかかわらず、約束の息子を生みました。モーセは王の宮殿に住むよりも、同胞とともに苦しむことを選びました。そして、ラハブは神の偉大さをあかししました(ヨシュ2:9~11)。これらの人たちは、「おびただしい証人の群れ」(ヘブ12:1)の中の一部です。彼らは、試合を見ている観客のような受け身の証人ではありません。そうではなく、神は誠実であり、彼らが直面したいかなる困難の中にあっても自分たちを支えておられる、と積極的にあかししています。この大いなる戦いにおいて、私たちは孤独ではありません。

 新しい教課では、善と悪との戦いについて学びます。この戦いは目には見えませんが、創造以前から始まっています。そこが今週の学びです。火曜日の引用文にありますが、天でどのような戦いがあったのか具体的にはわかりませんが、天から天使の一部が追放されたことはまちがいありません。それが悪霊となっています。
 それはいろいろな形で、わたしたちを誘惑したり失望させたり、また持ち上げたりして罪を犯すように仕向けます。けれども忘れないでください。罪を犯すのは「自分自身の欲望に引かれ、唆されて誘惑に陥るのです」(ヤコブ1:14) 悪霊は、あなたに無理やり罪を犯させるようにはさせません。また良いことをしようとする道を閉ざしたりはしないのです。道を選ぶのはあなたです。そのあなたがまちがって選びをするように唆すのが悪霊です。
 逆に聖なる霊の働きは、あなたの良心に語りかけて、良いこと、やさしい心からのぬくもりがある選びをするように導きます。神さまは、わたしの手や足のかわりになって良い業に励んでほしいと、わたしたちに語りかけられます。
 目には見えない戦いについて理解を深めることによって、きっとわたしたちがより良い選択ができる助けになるでしょう。