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第11課 池増信男

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2016年 第1期 反逆と贖い
第11課 大争闘におけるペトロ

池増信男

はじめに
 ペトロの手紙の主題は大争闘です。この手紙の背景には、当時の教会内に大争闘という歴史観を軽視したり、否定的に見る信徒が増えてきたという事実と自分自身の失敗という経験があったと思われます。今日のアドベンチストが、大争闘という歴史観を見失い、時代の流れに流されないように彼は警鐘を鳴らしています。

日曜日 暗闇から光へ
エジプトの地で奴隷状態であったイスラエルの民は主なる神の介入により、暗闇から光へと救出されました。同じようにキリストを信じる者もサタンの束縛という暗闇から解放されて恵みの王国に入れられ、やがてキリストの再臨によって実現される栄光の王国へ凱旋するという希望を持っております。その希望はキリストの義と聖と贖いに基づいています。その日が到来するまで、自分自身の罪深さなどを自覚しながら、キリストの義に信頼をおいて歩んでまいりたいと思います。

月曜日 仲間からの圧力
アドベンチストの価値観は世のそれと異なります。それはかつての生き方に決別する歩みです。そうしますとかつての仲間は驚きます。極端な例になりますと私たちは、笑いの的となってしまいます。「おまえ、随分と間口を狭めたな。」と言われてしまい落胆したクリスチャン青年を知っています。イエス様もその生き方が嘲笑されました。しかし、ご自身の道をひたすら歩み続けていかれたのです。圧力に屈しない秘訣をペトロは勧めます。「よく祈りなさい」(Iペトロ4:7)。祈り以外に勝利の道があるのでしょうか。逃れの場は祈りによってキリストに近づく以外にはありません。祈りから力をいただいて、「王の系統をひく民、聖なる祭司」として、かつての仲間たちによい感化を与える存在になりたいものです。

火曜日 いっそう確かな預言の言葉
ペトロはイエス様に関する預言を留意しておりませんでした。しかし、それらはことごとく成就しました。後になって彼は非常に後悔しました。その経験の故に、彼の勧告には説得力がありますね。預言の言葉を「暗い所に輝くともし火」として聖霊に導いて頂き、正しく活用していきなさいと勧めております。ここで、気になるのはペトロが述べている預言の言葉が将来起こるべき事柄の預言の事なのか、或いは聖書全体における神の言葉なのかという点です。アドベンチストは、前者であるとの見解をとると思います。終末の時にあって、様々な出来事が起こります。ローマ法王の動向も気になります。それゆえに預言の言葉でそれらを見極めなければなりません。同時にペトロが記しているように神の本性、すなわち信仰、徳、知識、自制、忍耐、信心、兄弟愛、そして愛という実が私たちのうちに結実することも願わなければなりません。それも、再臨に備える生き方です。

水曜日 あざける者たち
神の言葉は常にサタンの攻撃にあっています。エデンの園にてサタンは「決して死ぬことはない。」と言ってエバをだましました。終わりの時には、サタンは「主は来ることはない」と言って信者の意識から主の再臨の事実を取り除こうとしています。再臨の事実に対してあざける者たちの出現は、主の来臨があることの一つの証拠となります。

木曜日 その日を早める
 「神にとって、時間はさしたる関心事ではありません」とありますが、私たちはどうしても時間が気になります。しかし、時間以上に気にしないといけないことがあります。ペトロは「きずや汚れが何一つなく…認めていただけるように励みなさい」(IIペトロ3:14)と勧めております。行いによる救いの奨励ではありません。花婿を迎えるための純潔性が訴えられていると思います。キリストがそうしてくださいます。「主イエスよ、来てください」(黙示録22:20)と心から祈る歩みをしたいものです。