セブンスデー・アドベンチスト教団公式ホームページ

第2課 脇屋靖治

PDF Download
PDFダウンロード

2016年 第1期 反逆と贖い
第2課 エデンにおける危機  

脇屋靖治

はじめに
 歴史は人類が主導しているように見えますが、神が支配し導いておられると聖書は示しています。そして私たちは、神の支配に信頼を置きつつも、歴史が悲惨さを極めている現実を知っています。聖書的な終末観で歴史を見通しつつも、人類の努力と知恵は虚しくつまずいています。今週は、聖書を通して人類の歴史の草創期以前から始まり人類の歴史に持ち込まれた悲惨な状況の根源を学びます。

三つの祝福
 テキストは、創世記1章の創造物語を読むように指示しています。創造主は、一日ごとに被造物を見てご満足され「良し」とされ、六日目に被造物を作り終えて「極めて良かった」とされました。初めに、神は海の生き物と鳥を「祝福」されました。次に人類を生めよ増えよと「祝福」されました。そして人類は、神の御支配のもと子孫を産むこと、他の被造物を支配することを委任されます。3番目に安息日を「祝福」されました。創造主なる神の御品性は、命を産み、育み、慈しむことです。創造の神は、人類と交わる存在として、神の慈しみを想起するために安息日を祝福し聖別されました。人類は地上の被造物の中で「独自」で「特別」なのです。

木の下での試み
 昨日に引き続いて、創世記2章を読み進めます。ゆっくりと味わいながら読むのが良いと思います。エデンの園の中央に植えられた二種類の特別な木について学びます。「命の木」と「善悪を知る木」です。神は善悪を知る木の実を食べると必ず死ぬと命じられました。エデンの園の木は善悪を知る木以外の実はどれを食べても良いと言われていました。神は人類が自発的に喜んで神を信頼し、自由意思によって神を愛し従うことを求められました。テキストは、人類のこのあり方と方向性を「道徳的な存在者として造られた」「道徳性は自由なしに存在しない」と記しています。

堕落(その1)
 テキストは、創世記3章を読むように指示しています。神への反逆者「サタン」は「蛇」の姿で登場します。蛇はエバに対して、悪意と偽りと真理を混ぜた言葉で神の言葉を疑わせ困惑させます。神から離れて、神の敵と対話することの危うさがあります。サタンはエバに「(あなたがたは)決して死ぬことはない」と神の言葉に対して挑みます。神から離反し神に背いても生き長らえることはありえません。霊魂不滅説はサタンの最高傑作の惑わしと言えるでしょう。

堕落(その2)
 サタンがエバに語った偽りの中に、善悪を知る木の実を食べると「目が開かれて、・・・神のようになる」という言葉があります。14ページには、サタンはエバに神への従順が盲従で愚かなことだと思えるように、また神は良いものを与えずにいるのだと思うように仕向けたとテキストに記されています。エバが禁断の木の実を取って食べたことは、命の源である神から離反し「死」に至ることを選択したことなのです。

結果
 続いて創世記3章を読みます。神は蛇であるサタンとエバとアダムの将来を丁寧に説明なさいます。蛇であるサタンは、呪われ、将来において頭が砕かれることが宣告されます。また、エバには産みの苦しみを、アダムには労苦が与えられました。そして神への反逆は、動物の犠牲により象徴されるキリストの到来と決定的な救いの働きを待つことになります。